夏期講習は、ただ長い時間勉強するための期間ではありません。
普段の授業では戻りきれなかった単元を整理し、2学期以降に伸びる土台を作るための大切な時間です。
ただし、夏休みに入ってから「何が苦手か」を探し始めると、最初の1〜2週間が準備だけで過ぎてしまいます。
総合進学塾いい塾では、夏期講習を効果的にするために、6月中に苦手単元を見つけておくことをおすすめしています。
夏期講習の成果は6月の準備で変わる
夏期講習でよくある失敗は、「数学を頑張る」「英語を復習する」のように、科目だけで目標を決めてしまうことです。
科目名だけでは、何をできるようにするかが曖昧です。
- 数学の計算はできるが、文章題で止まる
- 英単語は覚えているが、長文になると読めない
- 理科の用語は分かるが、実験問題になると選べない
- 社会は暗記できているが、資料問題で点を落とす
このように、苦手は科目全体ではなく、単元や問題形式の中にあります。
夏期講習の前にここを見つけておくと、授業の受け方も、質問の仕方も変わります。
まずは期末テスト範囲を使って確認する
6月は期末テスト前後の時期です。
この時期の学校ワーク、確認テスト、期末テストの答案は、苦手単元を見つけるための一番分かりやすい材料になります。
特に見てほしいのは、点数そのものではありません。
- 解説を見れば分かった問題
- 何度も同じミスをした問題
- 途中式や根拠を書けなかった問題
- 覚えたはずなのに本番で出てこなかった用語
これらは、夏に戻るべき単元の候補です。
「点数が低かったから全部やり直す」ではなく、どの問題で止まったのかを具体的に見ていきましょう。
苦手単元リストを3段階で作る
おすすめは、苦手を3段階に分けて書き出す方法です。
| 印 | 状態 | 夏期講習での扱い |
|---|---|---|
| A | 基本から分からない | 最初に戻って説明を受ける |
| B | 解説を見れば分かる | 類題演習で定着させる |
| C | 本番でミスしやすい | テスト形式で確認する |
たとえば数学なら、「一次関数が苦手」ではなく、次のように分けます。
- A: 変化の割合の意味が分からない
- B: グラフから式を作る問題で時間がかかる
- C: 座標の読み取りで符号ミスをする
ここまで具体的になると、夏期講習で何を質問すればよいかがはっきりします。
教科別に見るポイント
数学
数学は、前の単元が分からないまま次に進むと一気に苦しくなります。
6月中に確認したいのは、計算ミスだけでなく「なぜその式になるか」を説明できるかです。
特に中学生は、方程式、関数、図形のどこで止まっているかを見ておきましょう。
高校生は、因数分解、二次関数、三角比、数列など、次の単元につながる土台を優先します。
英語
英語は単語、文法、本文理解を分けて確認します。
「英語が苦手」と言っている生徒の中には、文法は分かっているのに単語量で止まっている場合もあります。
期末テストの答案を見て、次のどれが多いかを確認してください。
- 単語を覚えていない
- 文法の形を間違える
- 日本語訳は分かるが英作文が書けない
- 長文で時間が足りない
原因が違えば、夏の勉強内容も変わります。
理科・社会
理科と社会は暗記科目と思われがちですが、最近のテストでは資料や実験を読み取る問題も増えています。
用語だけを覚えるのではなく、次のように確認すると苦手が見つかります。
- 理科: 実験の目的を説明できるか
- 理科: グラフや表から何が分かるか言えるか
- 社会: 資料の数字や地図から理由を説明できるか
- 社会: 出来事の順番や因果関係を言えるか
夏期講習では、用語暗記だけでなく、説明する練習も入れると点数につながりやすくなります。
6月中に保護者ができること
保護者の方がすべての問題を見て判断する必要はありません。
大切なのは、答案やワークを見ながら「どこで止まったか」を一緒に確認することです。
おすすめの声かけは、点数を責める言葉ではなく、次のような質問です。
- この問題は、解説を見たら分かった?
- 似た問題が出たら、もう一度解けそう?
- 夏休みに先生へ聞きたい問題はどれ?
- どの単元をできるようにしたら安心できそう?
この会話だけでも、夏期講習で扱うべきテーマが見えてきます。
夏期講習前に準備しておきたいもの
夏期講習を始める前に、次のものをまとめておくと授業がスムーズになります。
- 期末テストの答案
- 学校ワークで間違えたページ
- 小テストや確認テスト
- 苦手単元を3〜5個に絞ったメモ
- 志望校や次の目標点
全部を完璧に整理する必要はありません。
「ここが不安です」と言える材料があるだけで、講師は生徒に合った授業を組み立てやすくなります。
まとめ
夏期講習は、夏休みに入ってから始まるものではありません。
6月の期末テスト前後に苦手単元を見つけておくことで、夏の勉強はぐっと具体的になります。
総合進学塾いい塾では、生徒一人ひとりの答案や学習状況を見ながら、夏に戻るべき単元を一緒に整理しています。
夏期講習を「たくさん勉強した」で終わらせず、「ここができるようになった」と言える時間にしていきましょう。